2017/06/25

「認知症の私は「記憶より記録」」 大城勝史著

沖縄タイムスのクラウドファウンディング(こちら)で出版が企画されていたもので、実際に出版の運びとなりました。
アマゾンからも入手できるようです(こちら)。
私達家族もクラウドファウンディング告知のトークイベントを聴きに行き、少額ながら応援して、先日約束通りにこの本がメッセージカードとともに送られてきました。

普通に生活を送っていただけなら決して本を出版するなんて思いもよらなかったハズで、毎日が絶望の連続かもしれないなか、認知症に伴う壮絶な経験を糧に、「記憶のない中」で、出版までこぎつけ、その内容も確かなもので、まずはよかったよかった。

認知症もある程度まで症状が進まない限り、極端に言うと記憶面以外は普通なのですよ。
大城さんの本でも、脳内のメモリの欠落が毎日の生活に不都合を招き、しかし、考える力はちゃんと残っていて、そのなかでなんとか自ら工夫をし、ご家族、職場、支援会などのサポートを得つつ、なんとかやりくりしています。
実は、大城さんが生活を工夫する中で、ToDoリストを使ったり、Google Mapsで記憶に留めきれない場所=知らない場所を探索したり、習慣化している行動は間違えなかったり、脳の活動には一定の休息が必要であることを示したりすることは、 健常者がライフハック的に行っていることと変わりはないのです。それが気が向いたときなんかではなく生活の上で必須であることが違いと言えば違い。でも大違い。

私の場合、私の母親が認知症になったことをきっかけに、

「認知症になった私が伝えたいこと」佐藤雅彦著

を読んで認知症患者の感じ方考え方を知り、認知症への考え方を新たにしました。
この佐藤さんと同じように、認知症のことを公にし、社会に何かしらの影響を与えようと行動する大城さんの姿に敬意を評したいと思います。ああ、たぶん一番にサポートしている奥様も自然体でエライですよ。

大城さんのブログはこちら。
記憶より記録

2017/06/20

キッチン用水栓TKF51PRのパッキンだけ交換

以前の記事

キッチン用水栓の水漏れ修理(TOTO製TKF51PR)

のコメントで、高価なバルブユニットの交換ではなく安価なパッキンの交換で修理したという tuti さんという方がコメントを残してくれたので、今回私も試してみた次第です。

型番はTOTOの 91054E または THY91054 で、外径18.0mm、内径12.2mm、厚み4.0mmです。
温水は大丈夫かどうかが気になりますが、とりあえずチャレンジ。

1枚目の画像。
手にしているバルブユニットに交換前の白いパッキン見えます。 右下に交換予定の黒いパッキン。
2枚目の画像が、交換後の様子。
3枚目が袋入りの状態。
水栓は一つなのになぜ2袋もあるのかって?
モンキースパナを取り出そうと道具箱を開けてみると、将来のためにと思って1袋を買っていたらしい用意周到な賢い過去の自分を見つけ、そんなことさえも忘れていた今の自分は横において、彼を褒める自分がいたのでした。

2017/06/14

「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」 川上和人著

この本は、疾走感あふれる音楽のような語り口で鳥類学者の生態を明らかにしているというものであります。

大学一年の講義中に読んで可笑しさのあまり隣の席の同級生に読んで聞かせようとしてしまったジャズピアニスト山下洋輔の「ピアニストを二度笑え!」(amazon)や、雑誌CDジャーナルの連載を単行本化した音楽学者野中映の「名曲偏愛学」(amazon)を読んだときに感じた可笑しさと同時に尊敬を感じる本で、そうそうありません。
3人の著者の共通点はその道のプロフェッショナルがその職業に関する経験と知識をベースとして幅広い視点から言葉を紡ぎ出してくるところにあります。しかもそれが可笑しくも馬鹿馬鹿しい(ホメてます)。
もし朗読したとすると、聞き手が展開の速さについていけないであろうというころも共通していて、目で読んで初めてそのアイデアと文章力に驚きつつ笑いをこらえきれなくなるというものです。

以前の2冊がより面白いというレビューもあり、これらも手に入れねば。



2017/06/04

ピアノはピアノ (カワイの50才スピネットから電子ピアノCN25へ)

16年前に中古で購入したカワイのスピネット型のピアノに引退してもらい、電子ピアノに買い替えました。
このスピネットは以前に整備に来てもらったときのことを記事にしています。ピアノのメンテナンス

昼間以外に弾くことはできず、ウチの場合、吹き抜けを通じて家中で音が共有されるので、一人でも機嫌が悪いと昼間であっても弾くに弾けずで宝の持ち腐れ状態でした。
しかも音が出なくなったキーがあったりして、メンテナンスに調律、傷んだ外装の修理などを考えたりしてる折、私の素敵な奥様が家電店で触れた電子ピアノのキータッチが本物に近いと感じたようで、 電子ピアノに心が傾きます。
  • このスピネットを今後弾くことはあるか?
  • 夜に弾けるようになるということは、弾きたい時に弾けるようになるということ
  • 以前と違い、電子ピアノのキータッチはまるで本物のようだし、我慢しなくてもいいかもしれない。
  • 電子ピアノは寿命が短いが(10年くらいが目処)、 目の前のピアノも適切なメンテを数年おきに行わないと維持できないのではないか。
  • その費用は、電子ピアノの10年毎の買い替えに匹敵、ないしはそれ以上するのではないか。
  • そうだ、ボーナスだ!
50年前に製造されたカワイのスピネットを買ってくれないかと何件かあったてみましたが、手を挙げてくれるところもなく、有料で引き取ってもらうところの中から最安値のところに依頼しました。
後でピアノの中を確認すると、弦が一本切れてました。

2枚目の画像はドナドナされるスピネット。
重たいですよ。
実は、ピアノを引き取ってもらうという話を子どもたちにすると、3号(♀9才)が反対の色を鮮明にし、ピアノに抱きついたりして抗議されたのですよ。そうですよね。生まれたときからあるからね。
でも、このままではこのピアノの蓋は閉じたままで弾かれずにかわいそうである、引き取ってもらうと他の誰かが弾いてくれるかもしれない、新しい電子ピアノは夜でも弾けるよ、と諭したのでした(納得したかどうかは不明)。
私が最後に聞いたスピネットの音は、3号が弾いたもので、生の楽器が放つ力強くいい音でした。
スピネットの引き取り手を探している間に、2号(♀12才)と家電店を何件か回り、試し弾きをしてもらうと、カワイの電子ピアノが弾きやすくてよいということになりました。
ちなみにローランドもカシオもコルグも出てくる音が彼女にはピンとこない感じで、最後まで検討に残ったのはヤマハです。

実際に購入したのは型落ちで安かったCN25。試弾したのは最新のCN27でしたが、両者は本質的なところは変わらずで、2割ほどさらに安いのでCN25に決めました。
家で聞くと、ヘッドホンはもとよりスピーカから出てくる音も案外良くて、これで10万円を切ったのはいい買い物であったと自画自賛してます。一方で現行品より製造終了後の部品保有期間が短くなるというリスクもあります。

ところで、カワイとコルグは電子ピアノとは呼ばすに、英語風にデジタルピアノと呼んでますね。

その後はというと、3号が自動演奏の音に癒やされて、時々自分の音で茶々を入れたり、「4小節だけならプロにも負けない」を目指して私がヘッドホンをつけて練習を始めたところです。

例え演奏が下手であったとしても、音楽が身近にある方が楽しいよね、などと感じる毎日です。

2017/05/23

「ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室」キャスリーン・フリン (著), 村 井理子 (翻訳)

タイトルは挑発的ですが、料理ができない「ダメ女たち」に焦点を絞ったわけではなく、「料理ができない人」を男女問わず募ったら、女性だけが応募してきたというものです。いや、一人だけ男性がいたが直前にキャンセルしてきたのでした。この男性が参加していたら、もっと「料理ができない人」の考え方や振る舞いの描写に深みと広がりが出たかもしれません。

料理ができないと言っても、料理をいくらやっても上手にならない、というわけではなく、料理ってどうやったらいいのかわからないといった人たちが参加してきます。彼女たちに立ちはだかる料理の壁は「包丁」と「火」です。
「包丁」と「火」の扱いについてちょいと手ほどきを与えたら、教室への参加を重ねるうちにあれよあれよと料理上手になっていきます。
ひとりひとりの変化の具合が個性豊かに上手く描写されていてその中の誰かに自分を見つけ出すかもしれません。
女性たちと料理との関わりが縦糸とすると豊かな食生活とは何か? が横糸となって物語が進んでいきます。

教室が終わった後の追跡もしっかり行っていてほとんどの人は得意料理を見つけ、料理人生を謳歌していますが、ただ一人だけどうしても料理に興味を持てなかった人が一人います。否定的な要素ではなく、却ってこの本にリアリティを与えています。人類皆が料理好きではあるまいし。

私もこの本のおかげで、野菜を炒めるためにフライパンに投入するときは、野菜がフライパンにくっついて焦げないようフライパンを振って野菜を油でコーティングするということを学んで、試行錯誤しながら実践しています。

男女にかかわらず料理好きが増えたらいいですね。

# 出版(2017年2月)と同時に買い求め、あっという間に読んで今頃になって記憶だけで書いてみました。

2017/05/20

無題

仕事で遅く帰って来ると、1号(♂17才)が階上から降りてきて、明日xxxがあるから2,500円欲しい、それから、xxxxというところに就職決めたから、と言った。
私が帰ってきた音を聞きつけて私にそれを言いに降りてきたのだ。
彼の人生だから彼が決めるのは当然である。
私だってそうした。
LINEで私の指摘な奥様へ1号がxxxxへ就職決めたことを伝える。
親としては、家を出て行く彼の未来を思うと心配は募るばかりだが、彼と過ごした日々を振り返ると胸に熱く去来するものがあって目頭が熱くなってなぜか止まらない。

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画像は6年前のお正月。
もう3人共顔や形は今と変わってしまってる。

2017/05/13

バラと子猫

ここ最近は Twitter で消費している感じで、引きづられるようにこのブログへの投稿が減少していますが、最近は Mastodon なる分散型の Twitter のようなものが出てきて、ますます投稿の減少に拍車がかかりそうな気配です。ただ、書かないと書けなくなる、と言うのは Twitter や Mastodon でも実感していて、どこでもいいから書くのは必要ですね。
そもそもこのブログを始めたのは、旧題の workbench (作業台) が示すとおり書くことの練習だったのです。

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書かないと書けなくなる
動かないと動けなくなる
歩かないと歩けなくなる
走らないと走れなくなる
喋らないと喋れなくなる
歌わないと歌えなくなる
考えないと考えられなくなる
思い出さないと思い出せなくなる
眠らないと眠くなる
あれ?

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画像は私の素敵な奥様の友人から頂いた絵葉書。
ちょうど貰い物のバラを挿していたので、その間に立てかけてみたらすっかり溶け込んだ子猫。

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