2016/05/27

父の一年忌ではなくて一周忌

昨日は、父の一年忌、ではなくて、一周忌とお坊さんに訂正された。
一年忌はお葬式から「数え」つまり「1」スタートでカウントするのでお葬式が一年忌だと。お葬式から一周したので一周忌となるのとことだった。
翌年は3回忌。
合理的なようでそうでないのでなにかと理解が難しい。

この2年のうちに父だけでなく、母方の叔父(前に書いた)、父方の祖母(これも書いた)、母方の叔父と叔母(二人とも疎遠だったが、叔父の方は私の素敵な奥様が支援してくれた)と立て続けに亡くなった。
生きているとこういうこともあるわな。

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画像は猫。丸い。

2016/05/19

沖縄彫刻都市 (尾形一郎、尾形優 著)

サブタイトルは
「沖縄はなぜコンクリートブロックで溢れているのか?」
「建築から見たもう一つの沖縄戦後史」
でとても適切。

ジュンク堂でたまたま見かけて値段も見ずに購入。
案外高かったが、戦後、雨後の筍のように発生し今も生存し続けている沖縄のコンクリートブロック建築に興味がある人には面白い本に仕上がっている。

戦後アメリカ軍が持ち込んだコンクリートブロックで彫刻を行う能勢孝二郎氏の作品から物語を導入していき、戦後のコンクリートブロック建築が沖縄に普及していった過程を追いかけるといった風。
英語での要約もついているのでちょっとした沖縄建築の紹介にも使える。
コンクリートブロックそのものへの彫刻というオリジナリティと、コンクリートブロック建築が織りなす他にない彫刻然ととした佇まいを合わせて彫刻都市と呼んでみたようだ。
コンクリートブロック建築に関する記述では、沖縄に対する異邦人としての視点もからめて、コンクリートブロック建築の自由さを他の地域にはない特徴として描いているのが面白い。また、沖縄工業高校が、戦後すぐの人材不足の中、工業高校そのものの目的である速やかに技術を身につけて世に出すことを地で行い、建築関係者排出の孵卵器として役割を果たしたなどを例として、戦後沖縄の建築史が分かりやすく記述されていてこれも面白い。
著者は親子と思われる2名なのだが、内容の時間的スケールからみて、前半が子、後半が親の執筆だろうか。

沖縄は「石灰岩文化」と定義した「琉球の住まい」(福島俊介著)(amazon)があり、沖縄の住宅をその集落や歴史から捉えた本として今読んでもとても良い本だと思うが、「沖縄彫刻都市」は沖縄の石造建築の歴史を踏まえつつ、コンクリートブロックとコンクリートブロック造の建築に対する著者の情熱を冷静な文章で綴っているように思えた。

もっとも、現代の沖縄では、コンクリート造(RC)による建築が主で(我が家もそうだ)、木造は相変わらずほとんど造られないが、コンクリートブロック造(RCB)の家の建築数も以前ほどではない。RCが主流な理由は、RCBよりデザインが比較的自由に出来ること、その自由さを活かしたモダンなデザインを行える建築家が多くなってきたことにあるかと思う。RCBは昭和の遺跡といった感も個人的にあるが、RCBも、RCBの上からモルタルを塗らずにRCBであることを表面から隠さず、そのレゴのような規格的側面を表に出してモダンな設計に変化しつつある。
また、同じ琉球諸島の中でもRCBの家が沖縄には多く、奄美大島では木造建築がメインであるのは台風だけが理由ではないのでは? と問うが、奄美と沖縄では台風の影響はかなり異なるように思うし、現地で木造住宅を見ると沖縄では台風で吹き飛ばされそうな家が何十年も残っているのはそれを裏付けるものではないかと思う。





2016/05/18

10年前のこの日

10年前のこの日、このblogを始めたのでした。
最初の投稿を再掲してみます。

親子の会話(1)

息子「おやつたべていいー?」
母 「1こならいいよー」
息子「なんこならだめなのー?」 (Good Job!)
母 「2こー」
息子「3こはー?」
母 「だめー」

(以下無限大まで続く)
Bloggerのアカウントを確保したのはいいものの、最初は何を書いていいかわからなかったんですよね。
ある日、1号(♂16才)が面白い事を言ったのでこれを記録せんと書き込んだのが第1回の投稿でした。
面白いネタはいくつも転がっているように思えて、なかなか見つからなくて最初の年はたったの5本しか書けなかったものが、よくよく身の回りを見回してみると実はやっぱり落ちていいて、それに気づけるかどうか、という感性の問題というのがわかってきました。

一ヶ月に6本の投稿をなんとなくの目標にしていますが、Twitterに書き込む頻度に反比例してこちらに書くネタと時間が少なくなっています。1年前の異動で仕事が急激に増えて、仕事以外でPCに向き合う気力がないのも一因ではあります。

10年前と言えば、私の素敵な奥様も1号も今より10才も若くて(みんなそうだ)、2号(♀11才)もヨチヨチ歩きで手がかかり、3号(♀8才)も猫もその時は影も形もありません。
あっという間の10年ですが、変わったようで変わってなく、変わっていないようで変わった、そんな10年でした。
次の10年はどうなることやら。

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画像は猫のマイベストショット。

2016/05/09

国頭村森林公園で二泊三日のキャンプ

このゴールデンウィークに、国頭村森林公園のオートキャンプ場で二泊三日のキャンプに行ってきた。

2年前に東村にお泊まりに行った時(東村慶佐次で2泊3日)、BBQ用のファイヤースターターを購入したのを皮切りに、昨年にウェーバーのグリルとハンモックを購入、囲炉裏テーブルも揃えてベランダでBBQをする傍ら、キャンプ場の予約を先にした私の素敵な奥様が遅れてテントを購入(熊本地震の影響でなかなか届かずヤキモキ)、テントを買うなら夜は暗いからランタンも、それなら昼間は暑いしタープもね、とアッという間にキャンパー一家になっていた。
もっとも、自前のテントがなかっただけで、寝袋はあって、子どもたちはボーイスカウトやガールスカウト活動を通じて親子ともどもキャンプ生活は経験済みだった訳だとけど。
ちなみに(何にもちなんでない)1号(♂16才)は都合により不参加。

1枚目の画像、テントもタープもキャプテンスタッグのお値打ちモノ(オルディナ スクリーンドーム(amazon)、オルディナ ヘキサタープ セット(amazon))。どちらも生地は薄いけど、それぞれ安価であったと同時に4面スクリーンがテント購入の、消耗品であるとの割り切りがタープ購入のそれぞれの決め手であった。
テントの中は高さがあって広い。4人〜6人用とのことであるが、4人なら余裕、5人まで大丈夫、6人は冬の寒い時期で荷物置場を考慮すれば行けるかな、と思った。少し狭いけど前室を作れるのは何かと便利。性能はパーフェクトではないかもしれないが機能で我が家の要望を満たしている。
タープは仕様通りに耐水圧は低い(PU1,000mm)ので2日目の朝の大量の露では裏まで染みていた。


2枚目の画像は、初日に3号(♀8才)が捕まえたトンボ。テントの中で放したり、ひとしきり遊んだ後、夜のうちに逃がしたのだが、夜は飛ばないらしく、2日目の朝も同じ場所で休んでいた。3号がつつくと、もう朝であることにやっと気づいたように慌てて飛んでいった。
2日目は田嘉里ダムで水遊び。
4月は雨が多かったせいか水量は豊富で、以前はよく見つけたエビやカニや魚類はあまり見つけられずに、戦果はカニ一匹と小魚一匹。
観察後にリリースした。

3枚目の画像。
戦果と記念撮影しているところを記念撮影。
4枚目と5枚目の画像は自作凧。
2号(♀11才)からリクエストがあって、2年前に作ったように(秋休みの宿題 (立体凧を手作りして飛ばす ← 揚げる))、竹ひごで骨を組み、ゴミ袋を裂いて膜にして、接合部はマスキングテープとし、ゲイラカイトを意識した凧を作って飛ばす。
安定して飛ばないのはチョチョイのチャチャッと作ったからであるのはわかっていたが。
あとで調べるとゲイラカイトとは構造が違う。似て非なるもの。
思い込みダメ、よく見るよろし。
場所を変えて海辺で。
今回の凧は反省しまくり。

キャンプというのは、何不自由のない家を離れて、雨風を凌ぐ空間を作り、寝床を準備し、食材の調達と料理に食事をし、間に休憩を入れ、何事も後片付けがつきまとうといった1日の生活を新たに自力で建てることと、天気や風向きを常に気にかけ、太陽と雲と木々の光と影が織りなす明暗に目を凝らし、木々の葉の擦れる音、鳥の鳴き声、虫の羽音などの自然の声に耳を澄ますことに醍醐味があるのだと思った。
これを面倒くさいという人もいれば、やりがいを感じる人もいるわけで、私の場合、体の動くうちはキャンプで遊んでもいいなと思った次第。
それに奥様もやる気あるしね。
ブヨには体のあちこちを何箇所も刺されたけど(二つ目の反省点)。


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